男女ともプロゴルフのトーナメントが盛んになりだしたのは1970年代からで、それまではプロ協会や日本ゴルフ協会が主催する公式戦ばかりだった。唯一、男子の中日クラウンズが冠トーナメントとして1960年から行われており、スポンサー競技としては最も古い。
来週行われる男子の東海クラシック(コカ・コーラ東海クラシック)は、1970年に男女のプロゴルファーとトップアマチュアそして海外からの招待選手が参加する国際オープンとしてスタートした。 毎年秋に愛知県の三好CCで行われ、中日クラウンズ、三菱ギャラン(1969年~、現三菱ダイヤモンドカップゴルフ)についで歴史ある大会のひとつとして現在にいたっている。 三好CCは東コースと西コースの36ホールで、開催当時は東西を男子会場と女子会場とに分けて使用していた。1994年からは男女別会場で開催され、女子は三重県の涼仙GCに移り現在は「マンシングウェアレディース東海クラシック」として行われている。
私は第1回大会にアマチュアとして出場し、その後はプロで参加していた。遠い昔のことでわずかな場面を切り取るようにしか思い出せないが、私にとって初めての国際オープン、男女合同大会そして名古屋キャッスルホテルで行われた前夜祭などは、他のスポーツでは味わえないゴルフ界の華やかさを感じさせた。
大会当日のスタート前、ティーグラウンドで競技委員に、君のキャップに値札が付いているよと言われ、ギャラリー共々和んだひと時もあった。 緊張感もなく気楽にスタートして行ったのが印象に残っている。 東海クラシックはプロ転向後も秋のビッグイベントとして楽しみな大会であった。 大会会場ではコース以外のハウスレストランや練習場を男女で共有するので、男子プロとも交流がはかれ、まるで年一回の「女子高と男子高の合同学園祭」みたいといつも思っていた。
トーナメントではその大会の記念品としてネームタグなど年度によりいろいろな品を用意する。気づかなかったが長年身近にあったものが、東海クラシックの第1回大会の記念品だったのだ。
リビングにいつも鎮座していた灰皿と台。
台はパター用ホールグッズで上のお皿が灰皿代わり。
灰皿はきれいなままだがパター用ホールにはずい分お世話になった。
コラムを書くようになっていつも何気なく目にしていたこの灰皿と台が再び見直されたのである。
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パター練習に長年愛用している灰皿とホールに見立てた台
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