ごるスタのブログでおなじみの女子プロゴルファー上田桃子がついにツアー初優勝を果たした。 上田は2005年のプロテスト合格、新人戦で優勝し大型新人として注目を集めていた。 ゴルフ歴10年目でのプロ入り、予選会からのツアー出場で、2006年には34試合に出場した。4,675万円の賞金を稼ぎ出し13位と言うランキングで堂々のシード権を獲得している。
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ライフカードレディスゴルフトーナメントで初Vの上田桃子。 ボランティアに囲まれて。 |
アマチュア時代のライバル達に比べ、その存在は目立たなかったものの、プロ入り後の活躍は目覚しい。上位に顔を出す時の爆発的なスコアは女子プロゴルフ界の逸材として期待されていた。そしてその期待に応えての初勝利である。 伸び伸びとしたプレーが伺えた初優勝で、上田の底力を感じた。 昨年の34試合がどれほど上田を成長させたことか。
プレーヤーにとって、試合は一番質の高い練習の場と言える。ティーショットの落とし場所からグリーンの読みまで、通常では見えないものが集中すると見えて来る。 グリーンの読みは特にそうである。神経は研ぎ澄まされ、状況判断が鋭くピュアーになる。
試合では、これしかないと言う1打1打の積み重ねで1日のプレーを作っていく。 試合と言う場がプレーヤーを自然にそうさせてくれるのだ。 シード選手は30数試合で100ラウンドはゆうに超え、必然的に質の高いラウンドをこなすことになる。悔しさが残るショットは試合のおみやげである。 おみやげは次の技術につながる。
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アプローチの練習に励む上田桃子(※クリックすると動画をご覧いただけます) |
日頃の練習は、いざと言う時に応えてくれるショットやパットの技を身につける場であり、これしかないと言う1打を放つには目標を持った練習がかかせない。 ゴルフのプレーは単なる球打ちではない。 コースで遭遇するあらゆる状況にどう対応するかである。 ここ一番で自分でも信じられないような良いショットやパットが決まることがあるが、試合は潜在能力を引き出してくれる場でもある。 試合と言う環境が選手を育て、強くするのである。
試合に出ている選手と出ていない選手との差は、そうしたゴルフ環境の違いで大きく開いてしまう。プロは先ず、自分の手で試合と言う場を勝ちとらなくては強くなれない。 プロ入り後早々に予選会を突破し、ツアー出場権を得、翌年のシードを獲得した上田の足跡は素晴しい。
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