試合と試合の合間にある練習日、つまりツアープロは試合が終わると次の試合会場での練習に入る。練習日は距離の歩測も大事だが、先ずはグリーンのくせを知ることから始まる。グリーンの速さ、傾斜、わずかな芝目など各ホールをチェックする。 大会が始まると天候にもよるがグリーンの硬さ、速さは変わってくる。 風が吹き乾燥すれば速くなるし、雨で濡れれば遅くなる。 しかしメンテナンスが良いグリーンでは少々の雨では変わらない。また、グリーン管理の動きも見逃せない。ローラーをかけたり、水をまけば速さは変わる。
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グリーンの転がりや傾斜をチェックするプレーヤー達 |
距離のチェックは仲間に聞いてもすむことだが、グリーンだけは自分の感じ方でキャッチしておかないと役に立たない。練習日のピン位置は、大会で使うようなところは避けてあるので、プロは様々なところにボールを転がしてチェックを行う。 後続組に迷惑をかけない程度に時間をかける。 グリーンを知ることで、オンしても喜べない、乗せてはいけない場所がわかってくる。 戦略的に乗せるよりアプローチショットで攻めた方が良いところもある。 グリーンをこぼしたアプローチショットなどグリーン周りの練習は特に大切である。
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練習日のスタート風景 |
華麗なティーショットを放つ生駒佳与子 |
4月はじめにレギュラーツアーではないが、女子プロシニアトーナメント(45歳以上)の予選会が千葉県の館山CCで行われた。昔ツアーで活躍したシニアはじめ休眠していたシニアなど九州から北海道までの各地から66名が参加した。 呉明月(ツアー18勝) 、蔡麗香(ツアー7勝)他数名の台湾選手も参加していた。
女子プロシニアは2004年から始まり06年度は7試合が開催された。 シニアへのエントリー数が多くなってきたため昨年から予選会が開催され、今回は筆者も参加した。練習日はレギュラーツアー同様にラウンドが行われ懐かしかった。 レギュラーツアーでもそうだが、練習日はリラックスして和やかなムードで練習する。 下調べのためのラウンドであるからここ一番と言う緊張したショットはない。 リラックスした練習日の次は本番である。レギュラーツアーとは違い予選会と言うこともあり、個人差はあるだろうがスタート前の緊張感は薄いように思われた。
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スタートテントでスコアカードを受けとる選手達 |
スタート前の呉明月 |
トップスタートの呉明月にスタート前、海をバックにカメラに収まってもらった。 レギュラーツアー時代では考えられない行動だが心良く受けてくれた。 そして、この予選会のメダリストは79.72で回ったこの呉明月だった。
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